【大学受験】志望校の決め方【学部をどう選ぶか】

長くなったので別出ししました。

結論としては、どこだっていいと思います。長い人生のうちのたった4年間。選択を間違えたって全く怖くありません。といってもあれなので、「就職」という切り口で考えてみます。
(研究等による拘束時間という切り口も考慮しましたが、これは学部選択というよりは、指導教官選択の方が影響高いので記載しません)

就職と学部の関係ですが大きく4分類くらいでしょうか。

+1.いわゆる「普通」の就職活動をするグループ

資格試験を受けない法学部系、経済学部系の人たちがこれにあたります。学部で身に付けた知識というよりは、自分のキャラとかにじみ出る頭のよさとか外国語力とかで競争していく人たちです。司法試験や公認会計士受験組もこの一部に入ると思いますが、司法試験は法科大学院に通う必要あるので、あんまり大学の学部と関係ありませんし、公認会計士はどこかの塾に通えばいいので、これもまた学部と関係ありません。

+2.卒業と同時に職がついてくるグループ

言わずと知れた医学部から、歯学部、獣医、教職系の人たちがこれに入ります。高校生のうちに自分の人生をある程度「これだ」と決めきれた人たちが行くところです。弁護士や公認会計士よりは「比較的ゆるい」試験を受けて目標とする職業に就くための資格を得ます。この「比較的ゆるい」というのが曲者で、資格を持っている人がわりと多くいるため、開業したものの患者(ペット)が集まらないとか、県の教師採用試験に受からない、といったケースが見られます。在学中からきちんとシミュレーションをしておきましょう。

+3.学校が就職を斡旋してくれるグループ

薬学部や工学部、理学部の一部がここになります。研究自体が企業に協力をしてもらわないといけなかったり、そもそも教授が民間出身だったりするので、そういうサービスが受けられるようになっていることが多いです。教授側は「自分の元教え子(という名の手足)を送り込んでおけば何かあったときに企業と交渉しやすいだろう」という意図があったりしますし、企業側も「こいつの推薦だったらそこまでひどいやつはよこさないだろう、何かあってもこいつのせいにできるし」ということでお互い持ちつ持たれつです。

+4.資格もとれないし就職を斡旋してくれたりもしないグループ

理学部の一部(物理・数学)や文学部のほぼ全てががここに入ります。グーグルとかからスカウトが来たり、有名な研究所に入ったり、大学に残ったりすることができるのはごく一部のエリートのみ。就職ということを考えると非常に厳しい環境です。その学問のことを考えているだけで一日があっという間に過ぎてしまう、とかいう人やシリコンバレーで一山あてるとかある種普通の人とは違う野望を描いている人以外は全くお勧めしません。女子にありがちな文学部もこれにあたります。

当然ですが、就職活動時の面接は法学系や経済系の学生とは全くの別種目になります。法学系及び経済系が「御社の○○に惹かれて〜」とか「ガッツには自身があります!」とか隣のブースで叫んでるときに、「あなたは▲▲なんてマニアックな学問をわざわざ専攻したのに、なんでうちみたいな普通の会社を受けたの?」という質問に答えるところからスタートです(笑)。「自分は如何にして志を曲げたか」という内容をそれと気付かせないくらい自然に笑顔でさらっと伝えましょう。

以上となりますが、大体想像頂けたでしょうか。あとコメントしておくとすれば、3.4.のグループで(正確には2.も入りますが)、学部で専攻した内容が肌に合わないと思ってしまった人たちがどうするか、ということですね。在学中になんらかの手段で転部をしたり、就職のタイミングで路線変更、ということになると思います。就職のタイミングで路線変更を図る人は、路線変更先と相性のいい課外活動(マスコミなら広告研究会や大学新聞とか、教育なら塾講師とか)を充実させましょう。

このように書いてきましたが、冒頭でも触れた通り、学部の選択が人生に与える影響なんて大したことありません。気楽に考えましょう。

【参考】
雰囲気に流されず、合ってそうなところに行きましょう。とてもいい記事です。
http://d.hatena.ne.jp/bizmania/20080707