体育会系は何故評価が高いのか

社会人になって10年以上時間が経ちますが、その中で体育会系の利点はなんとなくこうかな、と思うことを記載します。ご自身を体育会系でない、と認識されている方は、以下の事項を説明できる部活動以外のトピックを用意されるか、以下以外のポイントを強調するか、戦略を選ぶ必要があると思います。

1.叱られることに慣れていて扱い易い可能性がある

社会には理不尽な叱り方をする人や度を越えて怒りを表現する人等、様々な障害を抱えた人間(笑)がたくさんいます。それは社内にもいますし、社外はもっと多いかもしれません。そういう人と出会っても、あまり心にダメージを負わない人間は、会社にとって価値があります。
相手が傷つかないように表現を選びながら指導をするということは非常に疲れます。感情の赴くままに罵倒してもパフォーマンスが向上する部下は、それはそれは上司にとって楽な存在です。

理不尽な先輩に対する免疫のある体育会系の部下は、指導が楽になる可能性があるので価値があるとみなされています。

2.自信を持っている可能性がある

自信は全てのパフォーマンスに影響します。
自信がある社員の成長は早いです。何故なら自信を持っていることには一生懸命打ち込むことができるからです。受験生時代を思い出して下さい。ニワトリタマゴな部分も大きいと思いますが、好きな教科・自信のある教科は勉強をするのも比較的苦ではなかったでしょうし、それが故に成績もよかったのではないでしょうか。
自身のパフォーマンスへの影響の他にも、自信は周囲の自分を見る目にも影響を及ぼします。同じ内容を話したとしても周囲からより大きな協力を引き出すことができます。

たくさんのチャレンジと失敗を乗り越えてきた(と思われる)体育会系の人間は、根拠の有無にかかわらず自信に満ちており、周囲を巻き込んだ高いパフォーマンスを出す可能性が高いとみられています。

3.根性がある
完全文系の私がこういうことを言うのはちょっと悔しい面もあるのですが、体育会系の人間は根性がある可能性が高いです。

というのも、人間の体力の限界は、実際の限界よりもかなり手前の部分で脳が決めているということが実験で分かったそうです。理由として考えられるのは、大昔は栄養不足になって死んでしまうそのラインがかなり厳しくて、常に数日空腹になっても耐えられるペースでしか体力を使わないように自動的にセーブを掛けてしまっているとのこと。

体育会系で、真剣にトレーニングを積んでいれば、自分の限界を何度も味わっています。それを繰り返すうちに、ここまでやっても死なないぞ、ということを体が覚え始めます。そうしているうちに、その脳がストップをかけるタイミングが人よりも遅くなり、自分の本当の限界まで自分を追いつめられることができるようになる、という仕組みのようです。

体育会系とは直接関係ありませんが、修羅場をくぐるとストレス耐性がつく、というような人がいますが、こうやって自分の限界の幅を伸ばせた人はそう思うようになるんでしょうね。