【大学受験】志望校の決め方【自分の学力とどう折り合いをつけるか、どう選ぶか】

学力は基本ですよね。
まずはここから考えてみませう。


自分の成績はどのくらいか:
己の戦力確認です。全てはここから始まります。これを判断するにはテストの偏差値を見るのが最適なのですが、テストの種類によって使い方、結果の解釈の仕方が異なります。

定期テスト
学校の先生が作ってくれるテストです。試験の内容が教科書からそのまま出たりするので、あまり自分の実力を測るということには向いていません。自分の勉強のペースメーカーとして使っていくのがよいと思います。テストっていう区切りがないと、なかなか人間勉強しませんものね(笑)
あとは、卒業生のデータを先生と相談して入手するなどして、「上から何番目くらいにいれば××大学」といったことを把握しておくことも有用と思います。ただ、そのデータよりも自分の成績が悪くてもあまりくよくよすることはありません。データが示すのは、「過去××大学に受かった人はこのくらいの成績だったことが多い」ということのみです。それ以上でもそれ以下でもありません。

校外模試
 大手予備校が開催している全国模試等のことです。これは、教科書とは関係のない問題が出てくるので、自分の実力をはっきりと把握することが出来ます。また、全国の中での位置づけがわかりますので、お山の大将になるのを防いでくれたりします。自分のいる高校から進学実績のあまりない大学に進もうとしている人は、定期的に受講しましょう。しかし、「貴方が受けたい大学入試における実力」を測っているわけではない点はご注意を。

校外模試(特定の大学対応)
もし受けたい大学が決まっていて、そこの大学に対応した試験があるのであれば、必ず受けましょう。問題の種類も、受験している層も本番に限りなく近いので、「貴方が受けたい大学入試についての実力」を把握するのには一番です。

ただし、注意しなければいけないのは、こういった試験については「現役生」と「浪人生」が混在しているということです。(一般模試を浪人生が受験していることもありますが、この模試ほど影響はないです。浪人生が全国統一高2用模試を受ける、とかあまり受けないでしょうし笑)彼らはすでに受験範囲の学習を終了し、復習しか基本的にはしていません。

なので、現役生は早いタイミングの模試(夏休み前くらいまで)では結果が悪くて当たり前ということを忘れないでください。危機感を持つこと、冬までにどこをどのくらい伸ばして行くべきか、といった内容を検討するために受けるということを意識していてください。

受験候補の大学はどの科目を要求しているか:
上記のような模試を受けることで、自分の実力は大体こんなものだろうと理解することができます。その内容はこんな感じです。
「英語はなんとなく読解ができるけど、文法問題は苦手」
「数学はものすごく得意だから、難しい問題が出る試験の方が有利な競争になる」
「社会は単語で答えたり、選択問題なら得意だけど、論述になると点が取れない」
「化学は理論は苦手なんだけど、有機化学なら得意だし覚えるのが苦にならない」

そういった情報を頭に入れながら、色んな大学の募集要項を読んで行きましょう。医学部であっても数学や生物が受験科目になっていないところもありますし、逆に経済学部では社会が課されていないところもあります。

自分の実力が発揮できる大学、学部を探していきましょう。
こういった作業の際には、予備校や高校の先生の意見もかなり参考になるかと思います。
僕/私はこんな感じの現状なんだけれども、一番有利な受験ができるのはどこですか?と相談してみて下さい。

合格最低点はどの程度か:
ここまでで、ある程度受ける大学、学部が絞られてきたものと思います。そうしたら、各大学の合格最低点を調べてみましょう。東京大学などは、合格最低点が発表されていますし、毎年それほどその点数が変わりません。その他の大学でも、予備校の資料室や2chで検索してみたら大体のことはわかってくるものです。

こうすることで、ここの大学は全部の教科でまんべんなく点をとらないとだめなんだなぁ、とか、いっそのことここの教科は捨てても他でがんばれば大丈夫なんだなぁ、といったことがわかります。数学で○○点、国語で△△点、といったように具体的な計画を立てることができるようになることもあると思います。こうすることで、受験までの残り時間をどうすごすのが一番いいか考えることができます。

入試問題は実際どうなっているか:
過去問を購入するなり、立ち読みするなりして、自分に合っていそうかちらっと検討してみましょう。選択式の問題ばっかりの大学もあれば、ぺらっと白い紙を渡されて自由記述するところ、色々あります。

残り時間はどのくらいか(浪人できるか?):
上記に書いてきたようなプロセスを一旦すると、自分の行きたいところ、行けそうなところと自分の実力の関係が大まかに把握できる状態になっていると思います。そうしたら、受験までの残り時間をどうすごすか、想像してみましょう。
その結果、全然時間が足りない!ということになるかもしれません。その場合は、浪人するという選択肢もあります。でもこれは、家庭の経済事情とかがからんでくるので、きちんと家の人と相談しましょう。

【最後に】
こうやってつらつらと書いてきましたが、どこの大学にいったか、浪人したかしないか、というのは、長い人生においてあまり重要じゃありません。確かにある程度将来を決める部分はありますが、挽回の余地は相当にあります。思いつめずに、でも真剣に検討しましょう。悩んだら高校の先生に相談したり、実際にそこの大学に通ってる先輩に話をきいたりしてみましょ。一人でぐずぐずせずに、まず誰かに悩んでることだけでも話しましょう。行動あるのみ!!です。